こころ - 夏目漱石

先生と私の対話から、先生と先生の親友であったKとの関係、その中から起こる苦悩をあらわしている。誰にでも持ちうる孤独感と真正面から向き合った人の気持ちをあらわしている。非常にみずみずしい作品。若人の心の揺れ、惑い
漱石が47歳の時の作品であるが、この歳でなぜこれほどみずみずしい感性をもって作品が書けるのかと驚嘆、はずかしながらこの歳まであまり漱石の作品と向き合ってないが、これから他の作品にも触れたいと思う。これほど大きな感じではないかもしれないが、孤独感や罪悪感は人間であれば誰しもが持つものである。先生や、先生の叔父のように、自分が自己中心的で、卑しいと感じる
ことがたくさんある。避けられないのであれば、どのようにそれと向き合っていくかを常に追求したいと感じた。


<心に残ったフレーズ>
p47 あなたはそのたった一人になれますか?
p142 おれが死んだら
p253 出発点がすでに反抗的でしたから、それを反省する余裕はありません
p254 事実を蒸留して拵えた
p271 この静けさに掻き乱されるようになって来ました
p287 過去が指し示す路を今まで通り歩かなければならなくなるのです
p303 まず助かったと思いました。
p308 私の胸はその悲しさの為にどの位寛いだか知れません。
p318 ついに人間の為でした。

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