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王城の護衛者 - 司馬遼太郎

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幕末の会津藩を率いた松平容保のお話。家康の時代より主君をお守りする事を藩是としていた会津藩で、徳川家と天皇家を守護する為に死力を尽くした松平容保。その一点の曇りもない純粋な忠義に基づき幕末の乱世を生きた。そして容保と芹沢鴨の思いが交わり、新選組が生まれることとなる。
普段は西郷隆盛や坂本竜馬など、時代を変えたものの側から明治を見ることが多いが、徳川家の滅亡が確定的になる中で、幕府側に生きた者たちがどのように生きたか、を読むことができる面白い物語である。

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人生ゲーム - 中川淳一郎

 
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◆あらすじ
ある朝僕の会社が無くなった。大手競合他社に買収されたのだ。新しい会社のやり方に馴染めなかった主人公の僕は買収後しばらくして退社し、居酒屋「くらげ屋」を立ち上げそれなりの成果をあげるまでになるが、最近店には成長の気配が無い。安穏とした日々をすごす僕はひょんなことから(京セラの稲盛会長を思わせるような)大手企業の須藤会長に出会い薫陶を受ける。右腕となっていく栗田や(ホリエモンを思わせる)IT会社SILの若き社長平賀との人間模様を描きながら、くらげ屋と僕の成長を描いていく。小説の形式を取りながら起業、M&Aについての教科書の側面を持った面白いスタイル。

◆本を読んで
本当に最高だった。「愛」、「相性」といった実際のビジネスの世界では甘いと言われるかもしれないことに重点をおいて企業展開を進めていく。自分の考え方にばっちりハマるストーリーであった。普通のビジネス書はビジネスライクで、固いイメージがあるが、本書のようにフィクションと上手に絡めてストーリーを展開してもらうと、小説とビジネス書を同時に楽しめるような、良い本だった。

◆心に残った言葉

人間失格 - 太宰治

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<あらすじ>
少年期から27歳までの葉蔵を描く。葉蔵は創作の人物だが、太宰本人の写像である。

・少年期
周囲を笑わせ、皆から好かれる人間を演じていたが、内面に弱さや他人と交われないものを持っていて臆病だ。それを竹一に見抜かれて狼狽してしまう。

 ・青年期
画家になりたいが、親に反抗することもできず指示通り普通科へ。学生として東京に出、ヒラメという監督者の元で生活を始めるが、堀木と出会いによって破滅への道を突き進む。

壮年
ツネ子、シヅ子、放蕩する中で出会った女に貢がせ、浪費し、徹底的に堕落していく。自分で稼ぎたい、そして酒を買って飲みたい。そんな想いを吐露しながらも結局は更生できないのだ。疑うことを知らないヨシ子と結婚するが、そのヨシ子も破壊してしまう(これははじめの妻初代が他の男と過ちをおかした体験がモチーフになっている)
そして最後には、もう人間としての体をなさないところまで、行き着くところまで辿り着くのである。

<本を読んで>

ヴィヨンの妻 - 太宰治


<あらすじ>
太宰の短編集。特に代表作とされる「ヴィヨンの妻」がそのタイトルとなっている。太宰は虚構の名人で、本人も入水自殺した破天荒な生き方をした小説家だ。この作品たちでは戦後の現実への絶望感、倫理観、家庭、家族への夢など「自分」の内面を、しかも死を意識しながら主題として表現している。ヴィヨンの妻では彼と、おさない子を抱えた妻と、その夫婦の間の繊細な心の動きが描かれている。
ここでは「父」を見てみる。この作品の中で彼は、父としての自分を振り返っている。小説なんぞ書いてふんぞり返って、遊廓で放蕩して、子供のための貯金まで使い果たす始末。それを自分で「義」の行為だと 言って癖になってしまったように妻に負担をかけても家からお金を奪って遊びにいくのを止められない。「親が無くても子は育つ、という。私の場合、親が有る から子は育たぬのだ」と。

<本を読んで>
作品群の中で彼は自分の内面の葛藤を表現しているが、結局自分は最後は不倫して自殺して、それはもう勝手な事をやって逃げたのだ。もちろん彼の例は極端すぎるが、大なり小なり男はその身勝手な部分を持っていて、自分の目的を果たすために進んでしまうのだろう。普通、特に現代社会でそのようなことが許されるとは思わないし、私は自殺は最強最悪の「逃避」としか思わないが、しかし小説は、誰しもが持つ葛藤をVividに、刃物を突きつけるような感性で描いていると感じた。別のコラムスティーブ・ジョブズ種田陽平さんが異常なまでにDetailにこだわる事を紹介したが、太宰も様々な情景を小説の中に織り込む天才であったようだ。

子や孫に読み聞かせたい論語 - 安岡定子


<あらすじ>
論語塾の講師である筆者が、子供たちに語りかけるように論語の章句を解説する。論語の章句や戒めが、4字熟語や格言となって我々の住む現代社会にも深く根付いているのは言うまでもありません。
孔子(前551〜前479)は中国春秋時代に生きた思想家、学者、教育者で、自らの思想や哲学を説いて回り、人生をいかに生きるべきかを一生かけて追求し続けました。論語は彼がもっとも気にした「仁(思いやり)」を中心に、その言行や弟子たちとの問答を記録したものだ。優れた思想家は沢山いるが、後世にまで影響を及ぼすには大事な要件があり、それは弟子が優れていて、その人の思想を体系化して説いて伝えることが必要です。キリスト、釈迦と並び立つ孔子の思想は一度は是非とも目を通したいものです。
 我十有五にして学に志す。
 三十にして立つ。
 四十にして惑わず。
 五十にして天命を知る。
 六十にして耳従う。
 七十にして心の欲する所に従えども、矩を踰(こ)えず。
あまりにも有名なこの句。若い頃はまったく共感を覚えませんでしたが、今は身につまされる思いです。寝食を忘れて何かに打ち込むことの大切さなども説いており、「何でも自分で考える」バランスの取れた人間になりたいと思います。

<心に残った言葉>

明日のカルタ - 倉本美津留



放送作家の著者が手がける二子玉川ビエンナーレというアートイベントの企画の中で生まれたカルタ。 「あす」は明日、「あさっては」明明日、「しあさっては」明明明日と、遠くなるほど明るくなる。シュールな絵とともに、「(し)信じる。まず自分を」など格言に近い素敵な言葉があいうえおカルタになっています。ページをめくって、一日一ひらがなを読むと元気になれそうな、そんな一冊です。

学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話 - 坪田信貴


<あらすじ>
学年ビリだったさやかちゃんが、ああちゃん(お母さん)に連れられてふらっと立ち寄った青藍義塾。その塾長であった坪田さんとの出会いがさやかちゃんの心を動かした。大学に行くことなど諦めていたさやかちゃんが、坪田さんの底抜けの明るさと、偏見無しに分け隔てなく生徒に接する態度に動かされ、不可能とも思える慶應義塾大学を目指して脇目もふらずに勉強に打ち込み、現役で合格し、入学を果たす。本書は、彼女の心の動き、坪田さんがどのように彼女に接したか、どう接すれば良いと考えて行動したか、などについてその関係を振り返る。また受験に関して、どのようなノートを使えば良いか、効率の良い暗記の仕方は?など、受験に向かう学生、ご両親が読むことで良い準備をするきっかけをつかめるアドバイスが詰まっている。

<本を読んで>
受験は、ややもするとただ勉強を詰め込めば良い、ということになりがちだが、人と人との信頼関係を育み、また家族の絆を確認していく作業でもあり、人間形成の道でもある。さやかちゃん家族では、彼女の受験が、夫婦の関係、弟との関係などを家族皆がが改めて考え、良くしていくきっかけとなったのであった。
教える側、教えられる側、どちらにしても、ポジティブに、前向きに取り組むこと、そして(高い)目標を掲げて前に進んでいくことが大事であることを伝えてくれる本だと感じた。ただし、表紙の写真が本人のものではないらしい、と知ってちょっと寂しかったなぁ。

<心に残った言葉> 

多読

年齢とともに本の読み方もずいぶん変わってきたように感じます。学生のころと比べると、とてもいい加減な読み方になったような。。。いい加減なのですが、いろいろな経験を積んだ分、その読み方でも昔よりもずっと多くのことを吸収できていると感じます。
若いうちは経験が浅く、一冊の本を読むのに時間がかかることもあるでしょう。
ですから、あまり一冊の本の細部にこだわり過ぎると、まともに読めないままいたずらに時間だけが過ぎてしまうことになります。
本は著者の経験、思いのエッセンスがつまっていますから、いろいろなところにピカピカに光る言葉、思いが輝いています。ですが「受信側」の読者にとってその全てを理解することはほぼ不可能と言っても良いと思います。ですから、たくさんの本を読んで、一冊一冊の本から少しずつエッセンスを得る。多読して、何年かの熟成期間を経て、その少ないピースたちをつなげて自分の心の中の本にまとめあげていく、というスタンスが良いのではないかと考えます。

春風夏雨 - 岡潔


「今このくにが一番必要としているものはよい母だと考えた」とある。子供たちの情操は育っているだろうか。真善美とか、一即一切、一切一即とか、ぼんやりとした感覚がある。
もっともっと、日本の美を学びたいなぁと思う。私は岡潔ではないのだけれど、大事なところに向かって一歩ずつ進みたい、深い悲しみを内包できる男になりたい、強く前に進みたい。今まであまり、一度読んだ本を読み返す、という事はした事がなかった。しかし本書と、彼の別の著作である春宵十話は何度も何度も読みかえし、その情操を味わいたいと思いながら自省を繰り返している。最初に読んだときは確か高校生でほとんど内容を覚えていなかったが、今思い返すと浅い理解力ながらいろいろな事を感じ、そして徐々に理解度や感じる事が変わってきている気がする。その変化を大切にしながらこれからもどんどん成長していきたい。

無常といふ事 - 小林秀雄

小林秀雄の無常観を、短編で著した随筆。読むときの心境で、心に響くものが変わってくる。哲学書を読むと、自らを奮い立たせるような気持ちが沸いてくるr。辛い事があっても、忙しくとも、苦難に立ち向かってめげずに乗り越えたい。

徒然草 - 吉田兼好

playboyより、もっともっといい男になる為の必読書だ。「葉隠入門 」も素晴らしい。 素晴らしい本は必ず哲学が含まれていて、どの人が書いた本を読んでも必ず納得できる。自分も先人の培った知恵をしっかりと吸収して、大きく大きく育ちたい。

されどわれらが日々 - 柴田 翔

青年が持つ様々な悩みを、学生運動、共産党の活動など1960年代の様々な出来事を絡めながら、主人公と婚約者の節子、そしてその周りの人々を通して描いていく。宮下、佐野、曽根などの登場人物は、純粋理想主義であったり、完璧主義であったり、極端な思想、性格を持ったステレオタイプとして描かれる。その考え方、それを受け取った主人公と節子の反応から、心の成長、挫折、行動など、悩みや、その悩みが人生における成長の種になることなどを描く。
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失敗したとき、裏切ったとき、何か天の恵みでそれが勝手に解決してしまったことはありませんか? その時、「ああ、これで恥をさらすことなく済んだ」と、自分で決断しなかったことを喜んだことはありませんか?ryotaroは、あります。そして、その幸運に心が安らいで、そのまま逃げてしまったことが、なんどもあります。しかし、それは結局成長につながりません。同じことは人生で何度も繰り返し、逃げれば逃げるほど、さらに問題が大きくなって返ってきます。 やさしさを持つには、強さがいります。裏切りなどつらい出来事を経験することは多いし、生きている間はいくつになってもその経験と出会うでしょう。青年の皆にはその弱い自分の心と真っ直ぐに向き合って欲しいし、打ち負けないで乗り越えて欲しい。青年期に読む本として、是非この一冊を紹介します。

出家とその弟子 - 倉田百三

中学校高学年~高校生の青年のみんなに是非、是非是非読んで欲しい一冊。最後は結局「許す」という事。 許すためには自我を捨てられるまで自分を高めなくてはいけない。それから、自分の身に起こることを、あるがままで受け入れなくてはいけない。本当に大変な道だけど、そこを求めていく気持だけは切らさずに、一歩ずつ前に進んでいこう。