~~~
失敗したとき、裏切ったとき、何か天の恵みでそれが勝手に解決してしまったことはありませんか? その時、「ああ、これで恥をさらすことなく済んだ」と、自分で決断しなかったことを喜んだことはありませんか?ryotaroは、あります。そして、その幸運に心が安らいで、そのまま逃げてしまったことが、なんどもあります。しかし、それは結局成長につながりません。同じことは人生で何度も繰り返し、逃げれば逃げるほど、さらに問題が大きくなって返ってきます。 やさしさを持つには、強さがいります。裏切りなどつらい出来事を経験することは多いし、生きている間はいくつになってもその経験と出会うでしょう。青年の皆にはその弱い自分の心と真っ直ぐに向き合って欲しいし、打ち負けないで乗り越えて欲しい。青年期に読む本として、是非この一冊を紹介します。
正直言って暗い内容ではある。しかしこの哲学書は、青年期の若者が持つ心の悩みを描いているのだから、当然といえば当然であるし、自分も同じように様々なことで悩んだ経験を持っている。まじめな若者が青年期に抱くであろう崇高な理想。これは、正誤などはないのだ。
p57 自分の恐怖に気づいてしまった・・・青年期から大人への脱皮の基点となるできごと。しかしこれに打ち負けると、どこまでも堕落した方向へと進んでしまう。
青年期は、わからないこと、何を信じてよいか決められない、無知の成長期である。その期に際しどうすればよいか。わからないながらも何か一点を信じ、立ち止まらずに牛歩でもいいから歩を進めること。立ち止まることは何も産み出さない。成長した数年後、数十年後の自分の強さを信じ、今を進むことが大事であろう。
心をさらけ出すような作品で、この本を評するとき、自分の心をさらしているという恥ずかしい気持ちを抑えることができない
p182 生きてみたい、とは、自分の心に対して嘘、いつわりなく、諦めることなく進んでみたい、という意味が込められています。
p12 その一揃えの持つあるひとつの奇異な雰囲気が、私の心に、いや、むしろ私の存在自体にからみついてきているのだった。
p14 (節子と)私たちは愛し合っていただろうか
p20 「あのねぇ、私たちって、本当に平穏ね」 「ぼくら二人が、それを望んだから」
p21 幸福には幾種類かある
p28 ひどく弱いんだよ。弱いから、やってみようと思うんだよ。 ~僕はね、裏切り者なんだよ。裏切ったことがあるんだよ。
p32 自分でもどうにもならぬ小市民性と、それを批判する強い良心との矛盾
p47 あの党は、政治の党派のくせに、人間全部を要求するんだ。
p48 自分の生き方を慎重に選んできた。
p50 一体そこでどう生きてゆくのか。 ~あの冷たいさすような目で
p51 言い負かそうとして、必死になって
p52 深く考えるいとますらなく、泥沼の中へ頭を突っ込んで、身も心も傷つき果てることです。その冷静な眼に、一度はその知りえないものを突き付け、狼狽させてやりたい
p57 自分の恐怖に気づいてしまった。
p58 結局、手仕事的活動に日を過ごして、わずかに自分の良心を麻痺させていたのでした。
p59 裏切りという体験は、もっと、もっと、個人的なもの
p62 他人の不要に気づく余裕などありませんでした
p65 ああ、これで恥をさらすことなく済んだ
p66 革命をおそれる党員
p67 自分の将来をそう断念してしまうに至るまでの道程がどんなに辛く、重いことか
p67 自分の能力が、世間一般の人々よりかなり秀でているということは、何となく当たり前のことと感じてきました。
p69 僕の場合、仕事が次第に面白くなり、仕事こそが生き甲斐となってきた
p73 能力を認められての出張、満ち足りた気持ち
p75 心配がむき出しにされてしまった
p75 何の重みも感ぜずに軽がると口に出せるのは若さの特権
p78 感傷的な思いを打ち消すことができない
p79 俺は死ぬ間際に何を考えるだろうか - 「俺は裏切り者だ!」、走考えるだろう
p80 ひとつの連続した観念となって
p87 先生の奥さんが死ねばいい、って ~考えちゃうことないかしら
p91 これが生なのか
p92 本当に現実にぶつかり、現実を変化させようと努力する苦しみはしらなかった
p93 ひとつだけ自分に課して
p95 自分の意識の中でうまく説明してしまって、その中で悩んでいた。悩んでいるつもりだった。
p98 不安と失望感の意外な重さ
p101 とうとう言ってしまった
p102 私たちって、何だか、ひどく貧しくって
p103 自分に隠していたことを言われたような気がしたの
p104 無になってしまう
p114 自分のことをわかってしまう相手はこわがって避ける
p121 女であるとは何か
p121 その結果は、私が負わなくてはならない
~女性は、どんなに弱い部分があっても、母であることから逃れることができないという責任を生まれながらに持っている。これはすごい事実だ。
p126 私は彼らを憎んだ
p127 自分が今人生の大事
p127 埋葬の為の諸儀式は死者のためではなく生者のためだ。
p128 優子を死なせた俺の闘いが始まる。
p152 生活を持った男の人って、ひどく複雑で、怖いわ。 侘しいわね、そういうのって。
p156 私はあなたから離れていきます(イプセンの人形の家のような)
p158 無意識のうちに私を捉えていた諦め
p160 私の胸を、まったく経験したことのない痛みが、比喩ではない現実の感覚の痛みが、きっとしめつけました。
p162 問題は ~ 信じた、あるいは信じようとした私たちの態度
p169 やさしさの中には、いつも、あなたが残してきた過去が感じられました
p172 「死に臨んで、自分は何を思い出すか」という問いは、木の肌に打ち込まれるのみのように、私の心に突き刺さりました。それはあたかも私に向けられた問いであるかのようでした。
p174 過去はかけがえのないものです。それを否定することは、その中から生まれ育ってきた現在の自分をほとんど全て否定してしまうことと思えます。
p178 あの12月はじめの夜のあなたは、その小さな子供の時のあなたそっくりに思えました。
p179 少しも気持ちが触れ合ってこないことには堪えられませんでした。
p180 抱擁の間、私たちは一つの息をしながら、同時に、抱擁する前と同じだけ離れ続けてもいたのです。
p182 生きてみたい
p184 あなたの前にいた私というものが無であったことを語っているのでありましょう
p185 そこでは、私は必要な人間なのです
p185 何かを見つけるために行くのです。
p186 一度は試みてみようと思います。
p187 あなたは私の青春でした。
p190 惚れること、あるいは惚れたと自分で認めることは、つまり、そういうことなのではないかと思うんだ。
p192 自分の悲しみの中で、さわやかにそう感じる。
0 件のコメント:
コメントを投稿