「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」という、
あまりにも有名な1節が、この小説のすべての情景を著わして
いるのだろう。雪国の、あのしんしんと降り積もる音の無い
静かな景色の中で、心の澄んだ男女の話が織り込まれていて、
本当に綺麗であった。
明治・大正の作家の方々の文章には日本固有の風景や情景を
表しているものが多いように感じる。“趣き”というやつである。
教育現場の荒廃やら、政治の腐敗などは、この“趣き”の欠落が
大きいのではないかなぁと思う。これだけでは具体性がなくて
説得力が無いが、これからの人生の中で少しでも良い方向に
変化をつけられるように行動したい。
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