3つの鍵の扉 - ソニア・フェルナンデス=ビダル


<あらすじ>
ニコは3つの鍵の扉を通り、量子界に入りこんだ。そこはいつもの世界では考えられない、不思議な現象で満ち溢れていた。好きなところへテレポーテーションできること、双子の兄弟の一人があっという間に歳を取ってしまうことなど本当にたくさんの不思議だ。ニコは、これは夢かそれとも量子界に限られたことだと思っていた。しかしこれらはすべて、 ニコが住む人間界でも起きていることなのだと気づいてゆく。3つの鍵の扉は、鍵の秘密を正しく理解できるモノだけが開くことのできる扉だ。ニコはこの扉を開けて元の世界に戻ることができるだろうか。

<本を読んで>
この本では量子論、相対論、素粒子論といった、実在するが理解が難しい現象の世界をニコが冒険する形で紹介している。光の二重性やスーパーシンメトリー、反粒子の存在などだ。
人間が量子界で起きていることを意識できないのは、それを実際に体験していないから
 量子論は現実の世界とかけ離れている。見ようとするとどっかにいってしまうし、Newton力学のように、動く粒子の軌跡を予測することもできない。しかしこれは事実であり、見えないものを見ようとする意志のある人間にしか見ることはできない。物理学者を目指すのは大変だが、この本を手に取って、一人でも多くの子供が素粒子の世界に興味を持つと良いと思った。3つの鍵は「見ようとする意志」があるか、「一見嘘くさくても、真実を見る心があるか」という問いかけを読者に投げかけていると感じる。心を空っぽにして、「まず受け入れよう」という気持ちで(実際の現象を紹介する)この本に向かうと良いと思う。

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