<あらすじ>
20年以上NYに住み、フィギュアを追いつづける筆者が様々なインタビューを元に構成したフィギュアスケートの物語。本書は2部構成となっていて、前半は日本、及びカナダのスケートの強化の歴史やルール、そしてその影響などを描く。後半はバンクーバーオリンピックの舞台を中心とした選手の気持ちや陰影を著している。
<本を読んで>
- 裏方として働く関係者の方々の涙ぐましい努力、世界への道を切り開いた伊藤みどりさんのこと
- 骨太の決意を持って重厚な「鐘」を選んだ。まわりに何を言われようとも、自分のことは自分で決める、そういう真の太さがある浅田真央さんのこと
- 摂食障害に悩まされながらも復帰し、7種類の3回転を飛ぶ表現力を備えた素晴らしいジャンパーである鈴木明子さんのこと
- 4回転に挑戦する夢を土壇場の練習でコーチに止められてしまい、心の整理がつかないまま試合に臨んでしまったロシア代表ペアの川口悠子さんのこと
- 選手の実力以外の部分で、政治的な背景が点数に及ぼしている可能性のあること
- 北米が強い影響力を持っていること
普段TVから得られる、光輝く面ではないフィギュアスケートの面白さを垣間見ることができた。ジャッジの横にいるテクニカルパネルはマイクを通じて「レビュー」と言うと、再度ジャンプをモニターで確認し、再判定することができる、5コンポーネンツの部分も、できるだけ主観を排除するような仕組み作りがなされているなどジャッジの技術面を覗くのも興味深かった。フィギュアスケートほど音楽の影響力が大きいスポーツはない。スポーツであると同時に、フィギュアは芸術なのだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿