カラマーゾフの兄弟4 - ドストエフスキー

無実の罪で、ミーチャは有罪となる。社会的な有罪と引き換えに得られた精神的な浄化と心の安らぎ。カラマーゾフたちの心の動きというのは、世の中の人達の心の声を、虫眼鏡で拡大したようなものではないだろうか。検事と弁護人の織り成すやり取りは圧巻であった。現代の司法界では曲げる事のできない科学的なモノが証拠として提示されることが多いし、不可欠であるが、科学の力が弱かったあの時代では「人」がより一層主人公なのだ。
しかしこの時代既に、微分や積分など現代で必要な基礎学問は、かなりの完成度を見せていたのである。それが実を結ぶのには、長い歳月が必要だと言う事だろうか。

ドストエフスキー(著)
亀山郁夫(訳)

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