マッサン語録 - 菊地 秀一


<あらすじ>
ニッカ創業者の竹鶴政孝氏の歩みを丁寧に追った一冊。ニッカウイスキー関係者のみ配られた自叙伝を元に構成されている。1894年広島県に生まれた政孝は20代で単身スコットランドに渡り、日本でウイスキーを作る夢を持って勉学に励む。そして様々な苦労を乗り越えながらニッカウイスキーを創業し、半世紀を経てスコッチと肩を並べるウイスキーを作るまでになり、日本のウイスキーの父と呼ばれるようになった。彼がウイスキーを極める中で感じたこと、表現したことを「語録」という形を取りながら著した。

<本を読んで>
14.9.30より花子とアンを継いでNHKの朝の連続テレビで放映が始まっていて、その由来がどこかを知りたくて手に取った。明治から昭和初期にかけては、現在の日本の屋台骨を支える大企業が次々と生まれた時代でもある。トヨタ自動車を創業した豊田喜一郎氏(LEADERS)などもそうであるが、起業家の人生は、困難を乗り越えた力、ひたむきさをひしひしと感じ、大いに勇気をもらうことができる。竹鶴政孝氏もまさにウイスキーに人生を捧げた生涯であったのだろう。脇目もふらずに邁進する事によって、それまでの現状を破壊するような大きなインパクトを与えられるのだと再認させられた。様々な言葉が紹介されていたが、その中でも「私はいつも思うのだが、文化国家というものは、嗜好を高めることにある」という言葉が印象に残っている。

0 件のコメント: