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王城の護衛者 - 司馬遼太郎

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幕末の会津藩を率いた松平容保のお話。家康の時代より主君をお守りする事を藩是としていた会津藩で、徳川家と天皇家を守護する為に死力を尽くした松平容保。その一点の曇りもない純粋な忠義に基づき幕末の乱世を生きた。そして容保と芹沢鴨の思いが交わり、新選組が生まれることとなる。
普段は西郷隆盛や坂本竜馬など、時代を変えたものの側から明治を見ることが多いが、徳川家の滅亡が確定的になる中で、幕府側に生きた者たちがどのように生きたか、を読むことができる面白い物語である。

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翔ぶが如く (1-10) - 司馬遼太郎

※絶版となった旧版で読了したため、旧巻の内容毎に記録します。
旧1巻
西郷隆盛の生涯。 というよりは、明治創世記の、”日本”だろうか。 2000年の日本の歴史の中で、あのような時代があったことは本当にすごい。今の日本は、後年どのような時代として語られるのであろうか。平和すぎて明治ほどぴんとするものが無いが、瞬間的に全世界の出来事を一個人が入手できる、超情報化社会の到来、ピラミッド型からクラウド型への変換がキーワードとしてあがる事は間違いないだろう。

二十一世紀に 生きる君たちへ - 司馬遼太郎

歴史に対して深い造詣を持った、ryotaroの大好きな司馬さんが、われわれが生きる道を指し示した、短文だけれども深い名作。 どの時代に生きていても、大事な事は同じである。魅力ある人間である為に、ゆるぎない精神を持った人間になって欲しいと説いていて、自分もそうでありたいと感じた。

明治という国家 - 司馬遼太郎

司馬さんが、NHKのドキュメンタリー語った明治を綴った対話。明治は司馬さんの代名詞のような時代で、自分も、別の時代に生きられるのなら必ず選ぶであろう時代。飛ぶが如くなどで語られている、司馬さんが鳥瞰した明治に触れられる良い本であった。
極限まで蒸留された武士道という観念。国家という概念が成立した始めての時代。自分の時代に当てはめるとしたら、自分を「宇宙人」と感じる、という事だろう。大久保や西郷、そして坂本のように、無私、そして大志を抱く、という、自分を透明な状態に持っていく事が、自分にとっての生きる命題でもある。

箱根の坂(上) - 司馬遼太郎


北条早雲のお話。
室町末期の日本の様子。古代から武家政治への時代の変化点にある。
日本の歴史は仏教に密接に絡んでいる。仏教への理解なくして日本の理解はありえないのだと思う。勉強せねば。

箱根の坂(中) - 司馬遼太郎


北条早雲のお話。
身命不借、世のため人のため、国人に教えていただく、国人あっての守護、全体の中での自分の関係位置を知って自分がなすべきことを骨を砕いてでもやる。
いずれも身に沁みる言葉だ。

箱根の坂(下) - 司馬遼太郎


早雲のことはほとんど知らずにいたが、司馬さんが戦国の世を空けた武将として 
捉えるなど、大変重要な武将であったし、その生き方は大変共感の覚えるものであった。 
いろいろな生き方があるが、「世のため人のため」という思いを、自分も持っていたい。

真説宮本武蔵 - 司馬遼太郎


宮本武蔵や千葉周作など、江戸の剣豪のお話集。一芸に秀でた人たちはどの人もすごい。

この国のかたち一

司馬遼太郎が感じたことを短編としてまとめたもの。
卓越した史観を持って、日本の成り立ちを解きあかしている。



昭和初期の参謀本部について明治の成り立ちについて織田信長の思いについて
p90 太政官の2大巨頭でありながら、革命の成立後、笑顔をわすれたかのようであったのは、主筋から人格もろとも否定され続けてきたことによるだろう
p91 沈黙と慎重は大久保の自己表現
p91 あくまでも冷厳あるいは冷酷なほどに現実を見つづけた人物
p92 政務採決の3つの型 第一: それは御評議にかけましょう (断行の意思がある場合) 第二: それは篤と考えておきます (保留か要調査) 第三: それは御評議にはなりますまい (否定する場合)大久保もしくは太政官の権力はこの語法の上に成立していたといっていい。
p94 明治が作った平等主義 ・・・オリジナリティが求められる現代において「平等」を目指した姿勢が現代に生きてしまっている。明治の時はこれが大事なコンセプトだった。しかし現代ではそれを打ち破る必要がある。なぜ? ①生きていけないなぜ? ①つまらないもの、均質なもの、情報は、自然淘汰されてしまう。 ②世界がすでにつながってしまった。一般市民が最高に近いテクノロジーを、リーゾナブルな条件で使いこなせてしまうので、差が付きにくい。どうするか? ①他人の意見を聞いても放って置く ②発信し続ける(良否判断は、情報の淘汰に任せてしまう) ③変わり続ける (変わり続けることが唯一変わらず大事なこと) ④いいじゃないか! と認めてあげる。p137 日本史は、独裁者につよい反撥をもった歴史といっていい
p138 大概大概(テゲテゲ) ・・・ 将たるものは、下のものにテゲに言っておく
p143 テゲであるべき人物は人格に光がなければならない。人格は私心がないことが必要で、それに難に殉ずる精神と聡明さが光源になっているもの
p147 虚と実の組み合わせはまことに日本的
p195 江戸期日本の多様さという日本史の捉え方
p196 倜儻不羈
p201 この浪人結社(海援隊)は、海運会社であり、商品相場の会社であり、開拓会社であり、また機に応じて海軍にもなりうる組織だった
一石二鳥、一石三鳥を狙う。小柴先生がカミオカンデを作ったときもそうだった。
 2,3のことを同時に考える。
 卵を常に抱いておくこと。
p202 無私の発言ほど力のあるものはない
p223 釜無川(かまなしがわ)の龍王堤(信玄堤)
p237 人が死ねば空に帰する
p238 解脱こそ究極の理想













空海の風景 - 司馬遼太郎

司馬さんの最高傑作のひとつである。司馬さんの手にかかると、難しい話が簡単になる。

密教は、どんなものなのだろか。少しずつ読みすすめている。自分は所詮浅はかであるから密教と他の教義との違いは掴めないだろうが、宇宙の真理を追求しようとしている事には違いないと
思う。大日如来が密教の中心である。「普遍」、「無」、「空」という言葉たちもまたそれを表している。自分が(ほぼ挫折間近だが・・・)目指した物理という学問は、この宗教的普遍性を、自然科学的普遍性で表すものだ。ものすごいことだ。
人間の思考法にはいろいろあるが、自分は空海のように、是非太陽のようにポジディブな方向を持ち続けたいと思っているし、零になりたいとも願っている。宇宙の真理と自己に含まれるものを融合させる。即身成仏。密教の影響を多分に受けた華厳宗の寺である東大寺、そして空海が拠点をおいた東寺、高雄山などにも是非訪れてみたい。


◆上巻
p73 性欲を「~これは何だろう」と、自分以外の他者として観察するという奇妙な精神構造を持っていた。
p75 胃の腑もまた普遍的存在
p87 自分の生命とは何か
p94 一個の普遍的生命という抽象的一点に化せしめて
p97 自然科学
p113 日本人の知性が知識層においてわずかに成熟した


◆下巻
p309 ゼロとは宇宙のすべてが包含されているもの
p346 一切は零であり零は一切である